寺前町の家

  • 建築

新築住宅の計画である。
周囲は工場の混在する住宅地で、少し細い道に入った先に敷地がある。南側は大きく開けているのに対して建物が建つ北東側には隣家の桜の木があり、閑散としたまちの中にも自然を感じられる部分があった。

建物の配置と形状は求められた機能からシンプルに計画した。建物形状はコストからも整形の形状をしながらも庭とテラス空間を内側に取り込んだような構成とした。玄関を入ると靴収納の天板が階段の踏み板へと移り変わり連続していく空間が現れる。ベンチにもなる天板には地窓が配されており、目の前の植栽を通して外の景色を感じられる。南側には2つの部屋を並列して配置し、どちらの部屋からも庭が臨める空間とした。庭へ直接降りることができ、縁側に腰かけ変化する植栽とともに季節の移ろいを感じられる。庭にあるシンボルツリーである2本のヤマボウシはテラスを突き抜け、2階のリビングの前に現れる。天井高さを抑えた1階とは裏腹に、2階は大きな開放的なLDKのある空間とした。天井を見上げると規則的なリズムを刻む登り梁の加工が家全体を包み込む。北側は隣家の桜の木を楽しめる開口を設けた。その対角線にあるテラスをみると床が連続して外に向かっており、外に出ると壁に囲まれながらも抜けのある中間領域となっている。外部内部ともに経年変化によってより味が出るような素材を選定しており、周囲の植栽とともに変化を楽しめる住宅となった。

所在地 大阪府東大阪市
用途 住宅
規模 木造
設計 フーシャアーキテクチャ一級建築士事務所+佐土瀬 信二
竣工 2021年3月

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寺前町の家

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